ブルーベリー剪定
ブルーベリーの剪定は、休眠期の12月から2月までがシーズンです。
良質なブルーベリーを収穫するためにも剪定作業をして、太陽が十分ブルーベリーの樹や葉、そして、果実に入り込むようにしてあげましょう。剪定のコツは、樹を見て枝を見て行くこと。全体像を見て細部を見て行くとイメージして頂ければと思います。下の写真は、剪定前のブルーベリーの樹です。細い枝がたくさん出て込みすぎていますね。
実際に実物を見るとどこをどう切って行くのかが分からなくなります。けれども、枝を一本一本見て行けばいいだけのことです。コツさえつかめばとっても簡単なのです。
剪定作業のポイントは、どこの枝にブルーベリーを実らせたいかをイメージします。
そして、その枝の先の方にある花芽が充実した若々しい枝をまず1本決めましょう。
これを先端の枝とします。基準となる枝を見つけるってことです。
先端をまず決めてしまうことがとっても重要ですね。
後は、先端の枝から順番に上から下へと枝を見ます。そして、込み合っている枝をバッサリ切ってしまえばいいのです。
このことがおまかなイメージです。先端は、20センチ以内の若い枝、そして、花芽が充実して上に向かって
伸びている元気な枝にしましょう。
先端から見て、前年度にブルーベリーを実らせた枝や弱い枝、10センチ以下の枝をカット。
カット後の写真。
10センチ以下の弱い枝をカット
先端から見て、すっきりした印象。
次は、別の枝。
基本どうり先端を見つけます。
前年度、ブルーベリーを実らせたい枝をカット。
先端から見て、同等の枝を残しながら、弱い枝をカット。
先端の枝から見て、真上に強く伸びている枝をカット。
これを伸ばすとブルーベリーを実らせたい枝に影ができて風の通しが悪くなります。
真上に伸びた勢いのある強い枝をカット。
枝をカットした主要な枝。これで実ったブルーベリーに光や風がよくあたります。
剪定後のブルーベリーの枝。
剪定後のブルーベリーの樹の様子です。なんだか枝の数が少なくなったように感じるかもしれませんがこれでいいのです。15㎝から20㎝の枝には花芽が数多く付きます。一つの花芽からだいたい品種にもよりますが6個から7個くらいはブルーベリーが実ります。
枝に7つ花芽があったとして40粒から50粒はブルーベリーが収穫できることになります。花芽の数さえ確認できれば翌年のブルーベリーの収穫高もだいたい予想ができるってことになります。ですので、いかに花芽を充実させるかがブルーベリーを育てるにおいて大切になります。その為にも剪定作業により太陽の光や風通しをよくして花芽が育つ環境をよくしなくてはいけないのです。
ここで、ポイントをおさらい、ブルーベリーの剪定の手順を確認。
1、夏に果実をつけたい若々しい枝を決めます。(先端の枝)
2、その枝を中心に、上から順番に枝を見ます。
3、中心枝から見て、強い枝や立ち枝、下向き枝、弱い枝はすべてカット。
4、株本の整頓、夏に光が差し込むように、中心の古い幹はカット。
5、全体を見回し、花芽が多すぎる枝は花芽の先端をカット。
剪定は理論です。理論さえわかれば、どんな込み具合のブルーベリーの樹でもバッサリと迷いなくハサミを入れることができます。
まずは枝の先端を見ることですね。そこを基準点にして上から下まで込み合う枝を切る。このことを一つのパターンとしてしまうことが早くて正確に剪定ができます。100本ブルーベリーの樹があってもパターンさえあれば100本同じ形になります。それを主観に頼ると毎回切る所が違ってきます。必然と1本1本が違う形になります。違う形になるって言うことは枝が込み合うままのブルーベリーの樹も存在するってことですよね。そうなると悪循環になってしまいます。
あくまでも、ご紹介したパターンに沿って剪定作業を進めて行って下さい。きっと上手く行くと思います。
それから、剪定バサミは種類が豊富です。、僕は、外山刃物さんの剪定バサミがお気に入りで現在愛用しています。
サイズが2つあって僕は小さい方のサイズを好みます。ハサミのヘッドが回しやすくガッツリ仕事ができるのがいいですよね。もちろん切れ味もなかなかのものです。アフターサービスも充実していて、外山刃物さんに直接ハサミを送れば研いでもらえるから安心です。