定点観測
ブルーベリー栽培を勉強するに当たり学校に入学。その後、リモート講座にて重要事項を
学んで頂きます。けれども、学習が受け身の一方通行では自分の物にはなっていません。
僕の教えを土台に、ブルーベリー栽培を通じて得たことを積み重ねて、自分の物となって行く
のです。自分で試す。そこで何を感じたかが一番の収穫です。
けれども、いきなり実践形式では着眼するポイントもままならないです。
講座では、ブルーベリーはどんな植物かを勉強してもらいます。それを理解した上で
今度は、自分で定点観測をしてもらいます。鉢植えブルーベリーを準備して頂き
ブルーベリーの生育状況を観てもらうのです。
そう、見るのではなく観るの方で。これが定点観測。
観る場所は講座にて伝えます。
この観るポイントが分からないままブルーベリー栽培をやっても年間を通じて
どのようにブルーベリーの樹や果実が大きくなって行くのかが理解できないです。
生育状況が分からない=剪定時にどの枝を切っていいのかも分かりません。
お伝えする観るポイントを記録する。そのデーターを1年後、僕と剪定講習会時に
検証する。そうすると、ああ、この過程の中でブルーベリーの樹や果実は大きくなって
行くんだってことが脳裏に焼き付きます。それを経験して次年度も同じことをやるのです。
1年目よりも2年目は、理解するスピードが3倍になっています。
何故なら、目が養われているからです。観るポイント、何をどう考えて観ればいいのかが
分かるから理解するスピードも3倍になるのです。それが技術を積み上げることに繋がるのです。
良く観ること。ポイントを通じて。ここが大事。
それが分かるようになればこんな課題も出きてしまいます。
課題
「あなたのブルーベリー園で栽培されているブルーベリーの樹、
6月15日あたりの枝の様子を描いて下さい」
描けますか?
今は描けなくても僕と一緒に地道な努力を積み重ねて頂ければ描けます。
描けるようになるってことは、ブルーベリーの生態について理解が増した証拠です。
ブルーベリーの樹では栄養成長から生殖成長へと過程が変わる中、枝も伸び、
花芽分化の準備も着々と始まっています。果実は、結実後に肥大周期に入り、
極早生ブルーベリーは着色開始って頃でしょうか。
もっと言うなれば、6月中旬の枝の様子を描きながら、描いた絵に
次年度、何処にブルーベリーが実るかが描き足せるかが最重要ポイントとなります。
ブルーベリーは果樹です。1年に1回しか花は咲きません。収穫もそうです。
1年に1回です。時期を考えれば数日間。この短い時間で起こる劇的な変化を
自分の目でよく観ること。その積み上げでしか技術は上がりません。