ブルーベリー剪定の技
ブルーベリーの剪定講座は再受講可能・現地にてLIVE講座で秋に行います。
僕が切るポイントを原理原則に従い指導させて頂きます。そう、この原理原則を学び、剪定のルールを学ぶことが上達のポイントです。剪定のルールがなければ主観で判断してしまい樹形が整いません。栽培本数が100本であろうが500本であろうがすべて同じ樹形に樹を整えられてプロです。ルールに従い剪定をすればすべて同じ樹形になるのです。
そして、ブルーベリーの剪定は生育するステージによって技を増やすことが必要です。何故なら樹形が大きくなるにつれて切る枝が多くなります。技がなければ時間が掛かり過ぎ仕事率が上がりません。仕事率をアップさせる為にも技を増やし、生育ステージに見合った切り方で剪定を行うのです。授業開始1年目~3年は枝も小ぶりで枝どうしも込み合いません。
けれども、栽培1年目から樹形を整えないと、主軸が交差してしまい元に戻すのに
数年かかります。元に戻せない場合もでます。時間のロスですよね。
1年目に指導させて頂く技は先端の術。
枝の何処にあなたはブルーベリーを実らせたいのですか?の僕の問いかけから始まります。
この先端の術こそがブルーベリーの剪定における基本動作なのです。
原理原則を踏まえて、切る枝をルール化する。これを徹底的に反復練習します。
このルーチン化された先端の術こそがブルーベリーの剪定の始まりなのです。
先端の術がだいたい分かって来た2年目から3年目を見計らって、「高さ・通り」を整わす
奥義・天空返しの術を指導します。天空返しを多用し、樹形を絞り込むのです。
この絞り込みが非常に大切です。この技も原理原則があります。
原理原則を理解するから応用が利くのです。応用が利くからどんな込み合った枝も
技を使い樹形を整えることができるのです。
写真下は、「先端の術と天空返しの術」を使い樹形が整えられたブルーベリーの樹です。
栽培4年目になると樹形は一遍します。株は大きくなり、主軸も太くなります。
そして、地面から新しい枝(サッカー)が出てきます。この地面から出る枝が剪定を迷わせます。
切らずして放任してしまうと根本が込みすぎ風通しも悪く病害虫の発生率が高くなります。
栽培4年目~6年目に指導させて頂く技は、ローテイションの術です。
これまた原理原則・ルール化です。何故なら、応用を利かす為です。
そこに僕がこだわるのは、僕のブルーベリー畑の樹形は、
ほぼ整っています。僕がルールを決めてルールどうり毎年切るからです。土台がすでにあります。
だから比較的簡単に生徒さんでも切れるのです。
けれども、重要なのは生徒さんご自身の畑で僕がいなくても剪定ができるかどうか。
剪定の図解や写真があってもほぼ意味がありません。何故なら、図解の教科書本と
ご自身の畑のブルーベリーは枝ぶりが違うからです。迷って終わりが答えです。
ご自身の畑に入って枝を見て迷わない為にも、原理原則からなるルールに従った剪定技術の
取得が必要です。けれども、ご安心下さい。剪定講座4年目以降にもなると、絶えず僕が
みなさんに耳もとでささやいた言葉が枝を見て悩んだ時に蘇りますから。
冷静になって紐解けるようになってますからね。
下の写真はローテイションの術を指導している様子。
栽培7年目以降は間引きの術を指導をします。
基本動作の先端の術がもう体に沁み込んで、ひとりでに剪定バサミが動く感覚になっている頃です。
樹形はと言えば、体以上。シュートは良く伸び切る本数も桁が違ってきます。今まで、一つの樹形を
整えるのに20分で終わっていたものが、この頃になると30分、40分かかってしまいます。
時間あたり1.5本。1日で12本くらいになります。仕事率がまったく伸びません。
仕事率を上げる為にはスピードを上げる必要があります。けれども、スピードを上げても雑にやって
しまっては意味がありません。
であるなら、道具を変えるのです。剪定バサミからクリッパーに。それに伴いフォーカスポイントも
変えるのです。道具と見るポイントは変更になりますが、原理原則は崩さずが鉄則。
だから迷うことなく樹形が整います。
剪定のルールは、単純シンプル。だれにでも理解できる。そこが大事です。
なぜなら、栽培本数が増えてしまうと、時間が掛かる、集中力が切れ質が落ちる。
気持ちが折れ嫌になる。悪循環に陥ります。そうではなく、効率化を図る為に
剪定をルール化し、アルバイトの方でもできるように単純にしてしまえばどうでしょう。
自分に余裕が生まれますよね。この時間の余裕こそが管理作業をする上で一番大切です。
生育ステージに応じた剪定技術を学び、剪定技術をルール化すること。
これがブルーベリー栽培歴22年の僕の教えです。