大粒ブルーベリーの栽培方法
大粒で果肉がとってもジューシー、甘みが強くて、その中にやさしい香りが広がり、ほのかな酸味で口の中がスッキリ。なんじゃこれって驚きがあり、何度でも食べたくなるブルーベリー。栽培してみたいですよね。そのイメージで僕は、ブルーベリーの栽培研究に邁進しています。
これは僕の概念なんですが、大粒ブルーベリーって言いますが、ただの水分供給過剰で水膨れ状態のブルーベリーとは違います。あくまでも果肉で筋肉質バリバリの大粒がほんまもんと思います。そして、房の中に一つ二つ大粒ができても、それはそれで嬉しいことですが、やっぱりちょっと反則。そりゃ何千本って枝が出るわけですから、自然にそう言ったことだって起こり得ます。本当の大粒ブルーベリー栽培は、枝の房にぎっしり粒が見事までにそろい、嬉しくて写真を撮りたくなるブルーベリーってことです。
大粒ブルーベリーを実らす為に何がポイントかと言うと、敵地適作をふまえての品種を選択すること。そもそも、遺伝子が小さなブルーベリーを大粒に実らせるかって言えば不可能ですから。
土壌の神秘性を理解し、ブルーベリーに適した土作りがされているか。酸性資材のピートモス一遍等では、厳しいでしょうね。保水、保肥力。必要ない時は斬れる。イメージできますか?
施肥体系が理論的か。一般的に有機肥料を与えると、甘みが増すと言われています。その一般的に言われていることほど怖いものはありません。栽培者の自己満足でブルーベリーを栽培してはいけないってことです。
防除体系を組み立て、適切な防除ができているか。防除をやらないから、農薬をまかないから大粒で甘いブルーベリーが栽培できるって根拠なしです。そんなことを言い争うよりも、枝から芽を吹いた葉をいかにつやつやした状態で健全に守れるか。そちらの議論の方が大切ですね。何故なのでしょうかわかりますか
太陽の日差しをたっぷりブルーベリーが浴びられている環境でしょうか。樹形の風の通りはどうですか。その為の管理技術を学ばなくてはいけません。風も通らずしっけムンムン。そして、害虫だらけの畑。人間にとっても心地悪い環境でブルーベリーが元気に育つわけありませんよね。剪定作業は理論的ですか。樹形なくして、大粒ブルーベリーなんて栽培できません。
大粒ブルーベリーを実らす為には、枝を切るポイントがあるってことです。
そもそも、筋力もなく、しなやかさのない枝が作れないのにどうして果肉が詰まった大粒ブルーベリーが実りますか。
品種の力だけで大粒なんて栽培できません。
植え付け3年目は見事に大粒が実ります。けれども、管理作業ができていない樹は、植え付け4年過ぎると老化現象ですいくら大粒品種と言えども、老化が始まった樹では、大粒どころかブルーベリーさえ実らなくなります。