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ブルーベリーの肥料 施肥技術
農業をやって行く中で、有機と名のつくものは、いいもんなのかな～って感じてしまいます。周りも言いますしね。僕も、なんの疑いもなく肥料は有機のものを与えようと肥料屋さんからサンプルを仕入れあれやこれや楽しんだ時期があります。有機肥料をやるとなんか美味しいものが出来上がる感じがしますね。有機のマジックに自分がかかってしまいます。また肥料屋さんが旨くすすめるからな～
この肥料は、有機やから違うで～って心の中で思っていました。根拠のない自己満足。今から思うと、穴があれば入りたい気分です。
施肥体系も数字を積み重ねて行くと、あることが分かってくるのです。
当時、農業改良普及センターの橋本さんと施肥体系について調査した資料。
橋本さんと施肥や培土のことを検証していた鉢植えブルーベリー。農園の研究農場の片隅とでも表現すればいいでしょうか
施肥体系と培土を考え試験中の植え付け４年目のブルーベリー。この年、ほんと自分でも驚いたんです。昨年と、枝の勢いが違うなって。施肥体系を変えて様子が一変したんです。
使用していたのは、化学肥料なんです。教科書などには、１０アール（１反）当たりの施肥量がよく紹介されています。調査されていることなので間違ったことではないと思います。けれど、僕が実際に数字を積み重ねて行くと、ちょっと考え方が違うなって思いましたブルーベリーは、永年性作物です。大局を見て細部を見て行かなくてはいけないと思います。樹齢１０年の樹と５年の樹では、まったく違うわけです。春と秋でも、樹の体内の様子は違うのです。栄養成長、生殖成長。そんな言葉を使えばいいのでしょうか。
今、何を欲しがっているのかです。
数字を積み重ねると、１年の中で、ブルーベリーが欲しがっているものが分かり始めます。施肥設計の計画が１枚のレポート用紙に描けたのがこの年でした。写真の分量をそのまま樹には与えておりませんので、こんなにたくさん肥料を与えないで下さいね。あくまでも、イメージとして写した写真です。
有機肥料だから旨いものができるとかどうのこうのでもないなと僕の中で感じました。一番大切なことは、ブルーベリーの特性と生育過程を理解することです。春夏秋冬、ブルーベリーの体内ではどんなことが起こっているのかです。そして、そのことを理解した上で、施肥設計をする。この順番が大切なんです。有機肥料だからとか、化学肥料だからだとかは、議論してもあまり意味がないかな。それから、中学生の時に勉強した、光合成なんかも非常に大切です。教科書に書かれている施肥量をそのままドカンと投入。一番やってはいけないことだと思います。
例えば、
深夜、寝る前にカロリーの高いものを食べて寝てしまいます。必ず、肥ります。動けない体になってしまいますね。けれど、朝食をしっかりと食べる。気分いいですよね。働ける体になります。ごはんダイエットと言う本があるくらいなので朝食では太らないのでしょうね。食べ方とか時間帯などで、食べても肥りにくくすることかできるのかな。ブルーベリーも同じです。
