ブルーベリーの品種
ブルーベリー園開園を目指して、畑の造成を進めて行くのですが、大きな悩みの一つとして品種の選択があります。
品種を選択するにあたり、まず考えなくてはいけないことは、どのような販売形態の農園にするかです。
それによって品種が変わってきます。市場出荷なのか、通販なのか、その中でもハウス内で加温をして早出しを
狙うのか。それとも、観光摘み取り園をするのか。などなど。園主によってさまざまです。
まあ、用途に応じ栽培する品種も変わってくると言うことです。
単に、園芸屋さんのカタログに粒が大きいからとか甘いからとか、そんな単純な理由で品種を選んでしまうと
最悪な事態に。そもそも、一般的に園芸屋さんって言うのは苗木を作るのは、プロです。しかし、ブルーベリーを
収穫して何年間も生育なんて調査しません。
すべての園芸屋さんが悪者ばかりではないですが、どうでしょう、僕が実際にお取引をさせて頂いて
この人は熱意があって知識も抱負やなと納得できる方は、ブルーベリーに関しては数名です。
それにブルーベリーは一度、植え付けをしお客さまに提供できるブルーベリーを販売できるまでに最低3年。
経営が成り立つ収穫高を得られるのに最低5年は必要です。
粗悪な品種を選んで植えてしまうと、経営を圧迫するだけです。
花はたくさん咲くのだけれど結実が悪いとか、雨が降ると劣化してしまうとか。すっぱいだけ。皮にざらつきがあって
美味しいと感じない。果へいこんが大きく、液がでて市場に出せない。などなど。
粗悪な品種のたとえを出して見ましたが、悪い品種をどんなに手をかけて育てても、悪い物は、悪いのです。
肥料をかえても同じ、土を作っても同じ。
初め、僕も悩みましたから。。。
僕も試作を含めて、30品種以上を育ててきましたが、納得できるものは数が少ないです。
そして、北は北海道、南は九州。地域によっても栽培できる品種とできないものがあります。
特に、夏越し。
夏に弱い品種は葉がとけます。そして、枯れてしまいます。水を播いても同じです。弱いものは、弱いのです。
僕の農園で栽培している16品種は、どれも生育は順調です。昨年、平成22年の記録的な猛暑でも
生き生きしていました。けれど、僕から見て納得できる品種は、残念ながら16品種すべてではありません。
ブルーベリーの栽培学校では、僕が実際にブルーベリーを育てた経緯から、経営的になりたつであろう品種を
みなさんにお伝えします。そして、いい所、悪い所の品種特性も栽培歴10年以上の経験からお伝えします。
ブルーベリー狩りと通販のお客様の趣向も経験値ですべてご指導させて頂きます。
品種の選択は、ブルーベリー園の経営を左右する最も重要な部分です。
これは、栽培したものでなければわかりません。