ブルーベリー栽培学校

Blueberry School

栽培技術

「カバープランツ」

ブルーベリー畑の造成後は、雑草の発芽も遅れ綺麗な環境が整っていると思います。けれども、草の管理を放置しておけば雑草に覆われ畑はつぶされてしまいます。雑草を抑え美しく光輝く畑にする為にはどのような雑草管理を行うかをこの授業ではお伝えします。
ブルーベリー園 ナギナタガヤ
雑草の管理体系のベースは、こちらが生育をコントロールできる草を計画的に育て、そして、生育させた草が枯れることにより有機物マルチとなる、カバープランツの技術を使いながら草管理体系を組むことです。

このカバープランツを行うポイントは造成した初年度に種を蒔くこと。そうしないと他の雑草との共存となり育てる草の生育が劣ってしまいカバープランツが機能しない場合がでます。上の写真のカバープランツは「ナギナタガヤ」
ブルーベリー園 ナギナタガヤ
7月のナギナタガヤの様子。写真の奥に見える緑色がブルーベリーの樹です。草丈は50cmくらい。7月を過ぎるとナギナタガヤは枯れ込み有機物となり地表に堆積します。

毎年、土壌改良も兼ねて有機物を畑に入れマルチングをしますが、ナギナタガヤを使い雑草抑制を兼ね有機物のマルチングの先取りをします。それにより毎年の土壌つくりの軽減を図ります。
有機物マルチング ブルーベリー
ブルーベリー畑で行う有機物のマルチングは土壌の乾燥防止と土壌改良の為です。有機物の堆積は地表に絶妙な水分を保ってくれます。この絶妙な水分がブルーベリーの特徴ある味わいを演出する為には必要なのです。そこは授業で詳しく説明します。

この有機物の堆積は人工で造ろうにも造れませんね。有機物の堆積は神がかりとでも表現したらいいでしょうか。
カバープランツ
畑のカバープランツはナギナタガヤでなくても種類はたくさんあります。ブルーベリー栽培学校の仲間・タートルズで共同研究したカバープランツもあります。造成後、早い段階でのカバープランツ導入が成績結果は良かったですね。

けれども、カバープランツになる種類と書かれていても安易に種は蒔かないこと。必ず実験をしてから園には種を蒔いて下さい。実証実験もなく種を蒔いて草の樹勢が強すぎてブルーベリーを巻き込んでしまうものも中にはあるかも知れません。
ブルーベリー園 カバープランツ
カバープランツが枯れ込み一定期間が過ぎると次の雑草が育って来ます。その時は草刈りを実行します。草丈20cmがベストですね。この雑草も刈取り後は有機物マルチとなり堆積して行きます。そして、カバープランツの効果は草刈りの回数を減らせ、雑草の種類が限定的になります。限定されると言うことは繁殖する時期が同じなので草刈りの効果が上がります。
ブルーベリー園 カバープランツ
ブルーベリー畑の雑草管理は、カバープランツをベースに雑草を抑制させながら、草刈りも併用する2段構えの手法で行うと有機物のマルチ効果も上がりブルーベリーの生育も上がります。写真は、紅葉の始まりかけた秋。1年を通じて畑は雑草が抑制され、ブルーベリー達にとって心地いい環境が維持できています。