ブルーベリー栽培学校

Blueberry School

栽培技術

「定点観測」

ブルーベリーを栽培する為の土台は、生育過程を理解することです。年間を通して生育には節目があります。いつから何がどう変わるのをまず理解することです。

ここで質問です。

「5月15日のブルーベリーの枝の絵を書いて下さい」
描けますか。

もし描けないならブルーベリーを観ている時間が少ないのです。でも、見ようと心に決めても漠然と見ているだけでは意味がありませんよね。ではどうするか。定点観測で観る目を養うことです。

この授業では、定点観測のやり方を説明し、ブルーベリーの生育過程がご自身に同化するまで一緒にお付き合い願おうと思います。僕が定点観測のコーチ役を承ります。

では、下の写真を順番にスクロールお願いします。
定点観測 ブルーベリー花芽
写真1. ブルーベリーの花芽 2月
定点観測 ブルーベリーの花芽
写真2. ブルーベリーの花芽が展開。蕾に変わる。 3月中旬
ブルーベリーの花芽 定点観測
写真3. ブルーベリーの蕾と葉 3月下旬

1枚づつ2週間から3週間ほど期間は空いていますが、花芽にフォーカスし後から写真を眺めて観ると変化が分かると思います。これが定点観測です。

授業は、精度が上がる定点観測の手法を伝えます。被写体、アングル、フォーカスポイント、撮影時間を細かく伝えます。機材はスマホで大丈夫です。努力すれば365日分撮影できます。その365枚をサムネイル化し距離をおいて眺め、今度は注意深く観て下さい。そうすると先ほどお伝えした生育過程の節目が分かります。

文章化すると簡単なことですが、365日の定点観測となると心が折れるのです。人間だれでもそうです。でも、僕がコーチ役となりLINEを通じて習慣化する仕組みを作ってしまうと365日できるのです。この365枚の画像データーが今後の栽培技術向上へのたたき台となります。あなたの財産です。
定点観測 ブルーベリー
この写真は5月中旬のラビットアイブルーベリーです。この頃になると果実の肥大が始まる頃です。枝は延び葉は生い茂り、4月上旬の樹形とは異なります。葉や枝がどう展開するのか、樹形の中が込み合うので分からなくなる月です。

けれども、定点観測を通じて節目が観られる目を養っていれば、5月中旬の茂った樹形に出会っても、枝、葉、果実の生育が手にとるように分かります。更に技術向上の為には、365日分のサムネイルに土壌改良、草刈り、施肥、防除の各体系を組み込むのです。生育過程に沿った技術体系の図面を作るのです。そうなれば天下無敵です。

専門書を読み頭で理解し各作業を実行するのと、視覚から生育過程を入れ各体系を実行するのでは理解度の浸透の次元が違います。各体系が組み込まれたサムネイルは栽培技術工程の基準となります。この基準を踏まえた上で応用の技術を入れて行くのです。

専門書を読み頭で理解しブルーベリーを栽培しているだけでは暗記と同じです。言葉は悪いですが、暗記はやればやるほどバカになります。若かりし頃の僕です。成長なし。専門書を超えられませんよね。

僕は正直、遠回りしています。技術が安定するまでに時間が掛かりました。苦しかったけれど楽はしなかった。だから今があるのです。どこをどう観るのか。「2人で創る生きた教材」を使い徹底的に勉強しましょう。
定点観測 ブルーベリー
そして、もう一つ大事なことを伝えます。何故、定点観測・365日のサムネイルが大切なのでしょうか。それは、剪定時に込み合った樹形に遭遇した時に生育過程を肉体化していないと枝が切れないからです。

現地でのLIVE授業で剪定はご指導します。シンプルな法則に沿って枝を切って行くだけですが、僕が管理してきたブルーベリーは法則どうり枝を生育させています。樹形が見やすいです。そして、僕が横について指導しているから枝が切れます。見本もお見せしますから。だから、剪定は簡単に感じてもらえるでしょう。

しかし、実際はご自身の畑のブルーベリーの剪定を行う訳です。その時です。初年度は法則なしにガンガン枝が伸びています。定植3年後から剪定はスタートしますが、初年度、学びもなく法則なしに主観で切ってしまうと主軸が交差し樹形がグチャグチャになります。これを基に戻すには3年必要です。これほど無駄な時間はないのです。僕がそうだったから体に沁みています。剪定の法則を理解する為にも、ブルーベリーの生育過程を肉体化させ、ハサミを入れていかないといけないのです。

管理業務は理論的にまとめ上げられた法則の上に乗せ、plan. do. see. check.のプロセスを持って絶えず現場と向き合うことです。頭の中をその構築に組み上げる為にも、定点観測が必要なのです。