ブルーベリー栽培学校

Blueberry School

栽培技術

「ブルーベリー防除体系」

ブルーベリーが害虫に蝕まれているから慌てて防除をしても効果は半減です。効果を上げる為には、ブルーベリーの生育過程を理解し、その上に防除体系を組み上げることが必要です。要するに何月にこの害虫が園に寄って来るから、この剤を散布すると言う大きな計画・大局を描くことなのです。そして、細部を突き詰めて行くことが最も重要です。

この細部と言うのは日付です。生育過程と連動して基準日を決め、そこから防除日を決定するのです。この授業では、生育過程を基に防除体系を作成することを伝えます。
ブルーベリー園 防除体系
開花から結実へと向かう初夏。もうこの頃になるとブルーベリーの樹は生い繁り、風の通りが悪くなり、害虫達の最高の住家が作られます。そして、畑のブルーベリーの樹や葉、土壌の有機質が放つ特有な匂いも園内外に放たれ害虫が飛来する環境は整う訳です。想像して頂けますよね。

この時に防除を始めても、枝が込む葉の裏には害虫の卵が産み付けられています。その卵が孵化しブルーベリーの収穫時期に害を及ぼすのです。防除体系を作れば生育過程に連動した防除日を定められますね。これほど心強い羅針盤はないです。
ブルーベリー 防除体系
ブルーベリー狩りや収穫が終了し秋を迎えます。達成感から一番ほっとする時期かも知れませんね。けれども、害虫はそんなこと完成ありません。ブルーベリーは来年に向けて準備を始めている季節になり、紅葉も始まったばかりで落葉もしていません。害虫達も第2世代、第3世代が心地いい環境下の園内で発生します。

ほっと一息ついている時でも、防除体系が示された羅針盤があればどうですか。こころ強いですよね。羅針盤に沿って防除を示された日に散布する。ルーチンワークの仕組みを作って防除に挑むのです。
ブルーベリー園 防除機
ブルーベリーの防除は防除機を使用します。羅針盤が防除日を示せば、瞬時に防除ができる機械装置を完備しておくことが重要です。何故か。防除は面倒だからです。面倒だと人間どですか。逃げたくなりますよね。僕もそうです。けれど、防除装置が目の前に準備されていればどうですか。極論、防除日はスイッチを入れるだけにする。これが秘訣です。管理作業は、いかに面倒だと思う作業を減らせるかです。特に防除となれば年に数回は必ずありますからね。
ブルーベリー 防除機
防除装置の設備関連一式は授業で詳しく説明します。防除機は動力で動きます。ホースの巻き取り、送り出しがすべてリモコンです。散布本数が1000本以上の規模だと作業ロス軽減の為に作業員2人は必要です。それ以下なら1人で対応可能ですね。防除は管理作業の中でも超・重要項目です。防除装置には投資すべきです。ケチらないが正解。でも、お金をかけろって言う意味ではないです。栽培規模に応じた投資が必要なのです。その辺りも授業で詳しく説明しますね。
ブルーベリー防除方法
園内に入り防除スタートです。園のレイアウトに沿って散布コースを描きます。写真のようにブルーベリーの樹に「ふんわり」と剤が覆われないといけないです。この「ふんわり」が肝。園内の環境要因、機械装置の設定と散布量、噴口ノズルのメーカー、そして、散布フォーム。この4つがすべて重なり合わないと「ふんわり」散布できません。

散布フォームは常に美しく。「ふんわり」剤を樹全体に覆えないと意味がないのです。そして、散布量。意味のないことをやっても効果は上がりませんよね。散布フォームに関しては、現地開催の剪定講座にてご指導します。
ブルーベリー防除
1年を通し、忌避剤をベースに害虫の発生密度を抑えながら、ポイントで農薬を散布し絶滅に追い込みます。防除体系を組みロスなく効果を上げる仕組みを整え害虫と戦うのです。防除体系を組むことにより害虫の大発生を回避できます。害虫の発生密度を減らし次年度に繋ぐのです。

「発生密度」この言葉もブルーベリーの防除に関しては重要な言葉です。害虫達と上手く付き合いながらの栽培です。負けもありながらトータルで勝ち良質なブルーベリーを栽培するのです。そうすれば収穫高は必ず上がりますよ。