どこにだしても恥ずかしくないブルーベリー
ブルーベリー園の付帯設備の施工に追われ、2006年にハイブッシュブルーベリーの栽培を試みる為に造成した
第2圃場に第3圃場。その圃場に少しブルーベリーを実らせた2008年。
イメージしていたブルーベリーが実った。
やっとできた僕のブルーベリー。このブルーベリーを見て慢心の笑顔になる。
2000年に第1圃場にてブルーベリーを栽培、そらから8年目にしての出来事。
ブルーベリーが居心地いい環境を作りあげることが栽培技術者の腕のみせどころ、けれど、このハイブッシュブルーベリーを観て心底痛感したことは、品種の底力だと。粗悪な品種は、粗悪そのものなのである。
僕は、それにつかまっていた。悩んでいた答えが見つかった。
すべては品種の力。そのDNAを手助けするのが栽培技術者の仕事だと。
ピンチはチャンス。
ブルーベリーを栽培して分からないことだらけ。だって栽培技術を周りに教えてくれる人がいないんだから。けれど、そのピンチも年月はかかったけれど答えが必ず見つかる時が来るってことだ。この経験ができたから人間なににでも挑戦できることを実感する。
ピンチをチャンスに変えた時。
この写真は、2015年のブルーベリー園。そう、もう気がつけばブルーベリーを栽培して15年になる。
まあ~いろいろあった。この15年。
当時の悩みが嘘のような光景。
農園から見上げる8月下旬の空。
ちょうど僕は、ブルーベリー狩りも終了まじかで、稲刈りシーズンに向けて準備をしている頃。
農業は、毎年、同じ仕事の繰り返し。年に1回しか収穫できないブルーベリー。その年の1回の収穫の為に
毎年の技術の積み上げがある。そして、思う。
う~ん、生涯通算あと何回ブルーベリーを作れるのかって。
人から見れば毎年、同じブルーベリーに見えるかもしれないけれど、自分自身の進化と共に、残り限られた栽培年数の中で、みなさんに喜んで頂けるブルーベリーを栽培したいですね。
そこには、勇気をもって栽培技術の更なる挑戦しかないです。
ピンチをチャンスに変えた時のように。
農園ができるまで全12話終了。