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石灰硫黄合剤
越冬する害虫の密度を減らす為には、花芽が動いていない休眠期に石灰硫黄合剤を
散布することが重要です。休眠期、剪定仕事に並ぶポイントとなる管理作業ですね。
営利目的で密度高くブルーベリーを栽培すると必ず害虫がやって来ます。病気も出ます。
どんな品目でもそこは同じです。害虫や病気が出てからの対処では効力半減。
出る前にたたく。そして、密度を減らす。そこが大切です。
年間の防除体系を組み、病害虫を抑えながら、最後は石灰硫黄合剤の散布で仕上げます。
石灰硫黄合剤の散布は必ず防除マスク、メガネ、手袋、カッパを着て肌に剤が掛からないように
することが必要です。取り扱いは慎重に進めることが大事。噴霧コックや各ジョイントも
液漏れがないか入念にチェックすることが必要です。
防除作業は2人で行うと余裕も生まれ散布事故なく無事に終えられますね。
散布は噴霧動噴を使い硫黄合剤が霧状で出ます。
硫黄なので剤が黄色くなるのが特徴で霧も黄色いですよね。
樹の上から下へと丁寧にやることが大切です。もっと大切なのは天候。
無風の日、晴れ間が続く日を選び散布することが大事です。
結実後からの病害虫の対策は始まります。
現在、登録農薬も増えブルーベリーも病害虫の対策がしやすくなりました。
防除を怠ると、イガラ、チャミノガ、大ミノガ、カイガラ虫が大量に発生します。
コガネ虫やカミキリ虫などもブルーベリー栽培には天敵です。
完璧な防除はないのですが、発生する病気や害虫に合わせた防除体系を組むことが
一番の病害虫の予防です。
僕のブルーベリー農園では石灰硫黄合剤の散布が最後の防除になります。
先ほどあげた天敵達の越冬密度をかなり抑えられ効果を感じています。