ゴイチさんの農法

Agriculture

チーム吾一農園の挑戦

吾一農園は、水稲55ha超とブルーベリー約500本を、わずか5名の精鋭チームで生産管理しています。
キャプテンである私は現場で作業しながらマネジメントを行うプレイングマネージャー。
機械設備と労力のバランスが良く、作業適期を逃さない体制を維持しています。
私たちの目標は、大面積でも収穫量と品質の両方で地域平均以上を保つこと。
寒波や長雨、猛暑など近年の厳しい気象条件にも負けず、「量も質も落とさない」という信念で農業に向き合っています。

一貫生産と最新機械

育苗から田植え、稲刈り、乾燥調整まで、すべての工程を自社で行う一貫生産体制。責任を自ら負うことで、クルーの技術向上とチーム力の成長につながります。30年前の就農時と比べて機械性能は格段に進化しており、「最新は最良」という信念のもと、効率が上がると分かれば最新鋭の農機への投資を惜しみません。

圃場管理とデジタル化

大面積を管理するうえで欠かせないのが畦畔や法面の草刈り。省力化はしても、省略はしないのが吾一農園の方針です。Excelで作成したオリジナル管理シートをスマホで共有し、作業進捗をリアルタイムで把握。重複作業を防ぎ、モチベーションを維持します。
さらにクボタKsatと連動させ、圃場地図と進捗を同時に確認することで、その日のうちに翌日の作業計画を立てられる環境を整えています。

Excel 作業管理シート
KSAS 圃場マップ
出典:株式会社クボタ|KSAS|初めての方へ(2025.08.10時点)

作業適期・施肥・防除

生育ステージを見極め、必要な時に必要な作業を行うことが高品質生産の鍵。幼穂形成期には葉色や生育状況を観察し、施肥設計に沿って追肥を実施します。
農薬も使用時期と回数を守れば作物を守るための「善」。成分と効果を理解し、ドローンT-10で効率的に散布します。外来雑草ヒレタゴボウのような強敵にも、圃場に入って手で抜くという地道な作業で対応し、黄金色の収穫を実現します。

人が育つ農業

最新機械やデジタル管理ツールを最大限に活かすためには、人間力が欠かせません。2025年には背番号入りのチームTシャツを制作し、「背番号に恥じない仕事を」というメッセージを込めました。農作物の生産は人柄や姿勢がそのまま表れる仕事。 私はキャプテンとして、自らの生き様でチームを導き、同時にクルーからも成長させてもらっています。時にはチームで食事に行き、満腹後の笑顔を見られることが、次への活力となっています。