ブルーベリー栽培学校

Blueberry School

栽培技術

「ブルーベリー畑の造成とレイアウト」

営利目的でブルーベリー栽培をするには、ロスなく日常の管理作業が行えることが最も重要です。ブルーベリーの生育ステージに合わせ重要な管理作業が毎年必ずあります。その時に瞬時に管理作業が行える畑の内外のレイアウトにしておかないと行けません。管理作業時にロスを感じ取ると造成時にもう少しこの部分を考えておくべきだったと後悔しますよね。現状では目に見えない部分が必ず出るものです。その目には見えない部分をこの授業ではお伝えします。

そして、ブルーベリーの植え付けは、前回の授業でお伝えした土壌改良と同時進行でベットを造って行きます。このベット造りは、工程をロスが生まれることなく計画に沿って進めていかなくては行けません。季節と天候、限られた時間の中で計画どうりに造成が進めるようにこの授業で説明します。

ブルーベリー園造成
ブルーベリーに魅せられたのが1998年、翌年の1999年の晩秋に第1農園・ブルーベリー畑の造成がスタートしました。当時、農業の実務経験2年の僕には想像も出きていなかったことを造成を通じて父に教えてもらいながら2000年の春、定植に向けて準備を開始しました。

ブルーベリー畑のレイアウトと造成の立体図を父に見せると、第一声は、ええか吾一、畑はな乾かないかんのやこれでは育たんぞが返答でした。父から米作りは教えてもらっていましたが当時の僕には、父の言った乾かないかんの意味が分からなかった。当時、視察や専門書でブルーベリーの栽培は勉強するものの農作物を作る本質がまったく分かっていなかったのです。父は若かりし頃、温床キュウリを作っていてその時の技術が使えるとのことでした。上の写真は父が教えてくれた造成技術の一部。親父は凄いなって思った瞬間。
吾一農園2008年、夏。ブルーベリーの特徴、アンモニアを好み、ひげ根で浅根。そして、ブッシュ。を表現できた第1農園・ブルーベリー畑。父の教えがなければこの樹形は表現できていなかったでしょうね。畑はな乾かせ。ブルーベリー栽培8年目を迎えた僕には、当時の父の教えがこの頃には体で理解できていたかな。

結局の所、ブルーベリー(果樹)は植え付けた年に果実は実りません。樹形と収穫高のバランスが取れるのが6年後です。生育過程の節目節目の技術を体感しブルーベリーと向き合うことで本当の意味で理解が深まるのです。
ブルーベリー畑 吾一農園
そして、栽培を始めて4年くらいしてからかな。ハイブッシュ・ブルーベリーを育ててみたいと思うようになったのは。技術者魂に火がついたと言ったらいいのでしょうか。第2農園、第3農園の造成が一気に始まります。米作りとの兼ね合いもあり、2圃場の造成は時間がない。その時に力を貸してくれたのが、のぶちゃんとよっさん。僕の友人。

父の教えと4年間ブルーベリーを栽培した経験を基に造成を依頼。彼らの技術や建機に道具、そして、職人魂を勉強させてもらいながら造成を始めた。ロスなく土壌改良と植え付けベットを造りながら防風ネット棚の設置。造成をしていく工程の進捗にはアイディアと先を読む力を感じ勉強の連続でした。
ブルーベリー畑の造成
季節、天候を見ての造成。メガネも覗きながらベットを造って行ってくれた。土木現場の道具や建機をまじかに見るのは初めてことで、これまた勉強でしたね。
ブルーベリー畑の造成
日々の管理作業をロスなくストレスなく行いたい要望に応えてくれた。第1農園の造成時、見えてなかった部分もあって不備を感じている。やっぱりその部分に関連する管理作業となると苦労するんです。

レイアウトで大切なのは、人や農機具が園内外、スムーズに動け回れることです。その為には、計算されたスペースが必要です。重要な管理作業には、この農機や建機を使うとサイズ感があらかじめ分かっていないと図面は描けないのです。
ブルーベリー園 造成僕の自作のキャリーと違い、ディーゼル搭載のキャリーは力強さが違った。規模や作業進捗を読んだ適正なサイズを使っての重機作業。仕事の流れがいい。指定した資材を植え付けベットに運んでくれた。
ブルーベリー園の造成僕は父に教えをもらって自力で第1農園の造成を行った。そして、レイアウトをアップデートさせ第2農園・第3農園の造成は依頼した。お金で時間を買ったことになります。けれど、造成は丸投げではなく現場を立ち合いプロから土木の勉強ができたことが収穫なのです。そこで学んだことが日々の仕事に生きていますから。
ブルーベリー畑
写真は造成した畑にキャリーとユンボを入れ有機物マルチを投入する毎年恒例の管理作業。第1農園で行った人力での有機物投入とでは仕事の生産性が別次元になった。それから、栽植密度は教科書どうりかオリジナルか悩む所ですね。剪定の仕立て方にもよりますが、ハイブッシュ系であってもやや広めがベストです。そこでブッシュを造るってことですよ。あくまでもブルーベリーの特徴を引き出すことが大事です。