ブルーベリー栽培学校

Blueberry School

栽培技術

「肥料と施肥体系」

肥料の3要素は、窒素・リン酸・カリです。結論から言えば、ブルーベリーが肥料を欲しがっている時に、ピンポイントで肥料を与えることによって枝や葉が健全に育ち、良質な果実を栽培する樹形が造れると実験観測をまとめ分かりました。

観測結果から肥料の与える時期や期間を生育過程に落とし込み施肥体系を確立しました。それを元に授業を行います。

ブルーベリーの肥料
ブルーベリーを栽培した当初は、有機肥料を使ったら糖度が高いブルーベリーが栽培できると思い込んでいました。けれども、肥料の実験観測やブルーベリー畑の増設をする中、栽培技術も向上し、思い込みほど怖いものはないなと知らされたのです。化学肥料との比較から、僕は有機肥料を使いこなすには、難しさを感じました。それは観測データーからも読み取れました。
ブルーベリーの肥料
実験観測の結果。単肥の化学肥料を生育過程に合わせて、この養分を欲するであろうとする時期に樹形を観ながら分量と期間を定め肥料を与えてあげる手法の成績が抜群によかったです。樹形が1年でこんなに大きくなるのかってビックリしました。第1農園のブルーベリーを栽培した成長過程とは違いが目から判断できました。

有機肥料の難しさは、肥料を分解する温度をコントロールできないことです。栽培する者が実権を握れない訳です。天候がすべてを握っている為に、コントロールが難しいのです。その代わりに天候と分解が生育過程と噛み合うならブルーベリーに負荷なく養分が送られるのでしょうね。ブルーベリーからすると心地いいです。
ブルーベリーの樹
有機肥料と比べ化学肥料はテンポが非常にいい。結果がすぐに表れる。写真上のブルーベリーは化学肥料を使って定植3年目の秋でこの大きさの樹形になりました。何が素晴らしいかと言えば、主軸が極太で、生産性が上がるトルク感あふれる短果枝の出来栄えです。冬に込み合った枝を剪定しさえすれば、来年の果実の収量は期待が持てる樹形です。
ブルーベリーの単短枝と葉
11月15日撮影。秋がちょっと深まった来た頃ですね。紅葉が始まる手前で周りが少し葡萄色に変わってきた所です。艶感も素晴らしく、葉脈もしっかりしていて養分も体内に効率良く運んでくれていると想像ができます。そして、枝の先端には花芽も確認できました。枝もそうですが、この時期にしては花芽にも力強さを感じます。
ブルーベリーのブッシュ
地際からサッカーが出てます。根の張りも良い証拠です。そして、ブルーベリーの特徴ブッシュも形成されています。稼げる樹形は写真2枚目から5枚目です。良く観て下さい。

ブルーベリー園の経営を成り立たせる上で一番大切なことは、ブルーベリーの収穫量を上げることです。収穫量を上げるには、まずは、極太の主軸を作りトルク感ある短果枝を出すこと。そこには、施肥体系が密接に関連してきます。

ブルーベリーは生育ステージがあるので体を大きくできる期間が限られています。その時に体内に養分が送り込めなければ体は大きくなれず弱々しさの中で生育します。体を大きくできる時期に必要な養分を的確に送り込み、キレある樹形を造りあげられる肥料体系を確立しなければ稼げる樹形は造れないのです。
ブルーベリー園
前年のデータを基に施肥体系を改め、単肥での3要素の化学肥料を生育ステージを元に分量と期間を定め施肥体系を確立した第2農園の畑。定植3年目、紅葉が始まった晩秋。冬に剪定を行い、翌年の夏にブルーベリーを収穫。第1農園の畑と比べると生育のスピードが一段上と感じました。品種の力。土壌環境。剪定技術。施肥体系と好循環に噛み合ってきたことを体感したのです。

肥料と施肥体系をこの講座でしっかりと学んで、生産性が上がる樹形を造り上げて下さいね。