預けて頂いた田畑を耕作し農作物を生産することが仕事。それによって人としても成長をさせて頂いている。そのお礼は徹底した圃場管理で表現したい。どこの田畑よりも美しく。僕達が創る美しい田園風景を地域に感じてもらいたい。その想いが農地を守る誇りと使命感に繋がる。
滋賀県は湖北地域の穀倉地帯、日本一の湖、琵琶湖に面した米原市で農業を営んでいるのが吾一農園。代々米作りを生業とし歴史を辿ること創業は今らか400年前の寛文年間。この間、田畑を耕し現在に至る。昭和60年に始まった田畑の圃場整備事業により田畑の区画が統一され11代目園主・尚三が水稲栽培の規模を拡大し始める。このことが起点となり農地を請け負い現在、55ha(東京ドーム12個分)を耕作する。
60aの畑に7品種・500本を栽培。ブルーベリーの特性を生かした栽培方法を8年がかりで考案。その栽培方法を公開するブルーベリー栽培学校をリモートにて開校。夏には農業を通じて、喜びや感動を伝えたい想いから、ブルーベリー狩りを開園しお客様に収穫体験の楽しさを伝えている。
代表取締役(12代目園主)
角田 吾一
「ええか吾一、借り受けた田んぼの畦草は徹底して刈らなあかん。そうしたら地主さんは喜ぶんや」。これが11代目園主・父である尚三さんの教え。この教えを元に経験値を積み重ね今があると言う。米作りは僕に農地を守る誇りと使命感を与えてくれた。そして、ブルーベリーは僕に理念を持つことの重要性を説いてくれたとも。
秋、金色に輝く田園風景を創り出し思うそうだ。今年も農地を守れたと。
2022年、自身の農業観をまとめ第50回毎日農業記録賞 優秀賞を受賞。
夢は農業技術経営・実践校を開校すること。自身が得た栽培技術×農園マーケティングを持ってして農業経営者の育成に尽力を注ぎたいと語る。