吾一ブログ

Goichi Blog

陸上部
2025.03.17
園主紹介

母校の中学校 陸上部をサポート 39歳の頃

39歳の頃、当時の監督・高畑先生との再会を通じて母校の中学校の陸上部のお手伝いを始めることになるのです。まずは校長先生、そして、顧問であり監督の北村先生の承諾を得て、20数年ぶりに陸上競技の世界へ戻れることができました。当時の監督・高畑先生からは、トップは部活の顧問。すべての考えはトップだと。吾一、お前は最高のNO.2になれと助言を頂き週1回、朝練か放課後のどちらかでしたが足を運びサポート業を開始しました。

初日は春休みも終わるかぐらいの頃だったか前年度の秋季総体の成績は監督から事前に聞いて当時の自分とも比較したし戦力は分かった。挨拶して一番目についたのが、一人だけ真っ赤のTシャツ着て、前列ド真ん中に陣取ってたやんちゃ坊主。前年度・秋季総体110mH・5位の彼。近畿大会に行きたいんかって聞いたら行きたいって言った。だから俺も燃えた。それが北原との出会い。

キャプテンが山崎。2人の脇を固めていたのが南部と雄嗣。ちょっと離れてテツ。こいつら見てるだけで青春だった。専門外の競技もある。だからDVDをレースごとに撮って渡してあげた。研究しろとのメッセージ付きで。
陸上競技
この年の夏季総体・近畿大会出場6名。男女総合8位の見事な成績。近畿大会出場者数は滋賀県NO.1の母校の成績。もちろん北原も110mHで近畿大会へ!大会終了後、一夜明けての全体ミーティングでキャプテンの山崎が言ってくれた。男女総合8位。チーム全員が入賞できましたって。常にチームのこと見てるから言えるんだよなこの言葉。だからキャプテンなんだ山崎は。

この素晴らしいチームを作られたのは北村先生の情熱。陸上競技の経験もないド素人ですからと謙虚によく言われていましたが、学校のスケジュール管理を土台に研究されたことが見て取れる練習メニューは、頭の中で生徒の顔を思い浮かべながら作られたのだと想像します。でないと作れないです。あの練習メニュー。

そして、生徒によくこのようなこと言われていました。授業中に集中して勉強できていない者が、なんでスタートラインに立った時に集中できるんやって。そう、すべては繋がっているんだよとの教えなのです。興味深かったのは、テツは+アルファの練習はしないんですと。指示した練習を淡々とやるだけなんですと。これには驚いた。要するに、集中力を持ってして指示された設定タイムの練習を精度高くやるってことです。それで成果は出るのです。だらだら長く練習しないってこと。実際にテツは400M・53秒04。夏季総体2位で近畿大会ですから相当に強いです。だから、この教え今の僕の経営にも取り入れたんです。8時間の業務の中で精度高い仕事を追求し、だらだらとした残業は一切なし。我が農園のパフォーマンス向上の秘訣は北村先生の教えそのものなのです。

でも、いくら練習メニューが素晴らしくても実践するのは生徒です。集中力を持ってして練習に取り組ませるには、生徒との信頼関係を結んでおかなくてはできないのです。練習メニュー以上にこの生徒との信頼関係を結ぶ技術が抜きに出ていたこともお仕えして分かりました。

吾一さん、僕は陸上が素人やろ、技術指導と言うよりは僕はグラウンドに立ち続けて生徒を見守り続けること。これを大事にしてるって言われていたのを思い出します。この気持ちを持っておられたから生徒に伝わったのでしょう。北村先生の気持ちがね。その気持ちに生徒が応えたのが2011年の夏季総体の出来事だったのです。
駅伝
恩師・高畑先生の絶対負けたくない競技。ハードル。高跳び。そして、駅伝。この3つ。この想い僕が受け継ぐことができるのは駅伝ただ一つ。また、駅伝大会は学校行事の一つ。選手も学校選抜。陸上部以外の生徒も招集され監督も体育科の先生。当時の戦力。。。が僕の感想。2週間あまり全体練習した所で勝てないが本音。地区予選前に思わず恩師の高畑先生に電話した。3000M・9分台だれもいないってことを。

電話口で高畑先生が言った。そうしたらな吾一。ああだこうだ考えず速いもん順にならべろって知恵を付けてもらった。だからその教えのまま速いもん順にならべた。エースは蘭磨。唯一9分台に近い男。何より肝っ玉がいい。伝えたこと一直線って感じかな。レース前に蘭磨に伝えたことビビらず先頭で走れって。そうしたら、号砲後、先陣切ったよ蘭磨。1区・10分14秒。先頭と差がない。みんなの目の色が変わったのを覚えている。行けるかもってね。

高畑先生が電話口で言っていた実力がないチームは1区で失敗したら後の選手はたらたら走るだけやって。だから1区で魅せることが必要やって。ほんまそのとうり。みんなの目の色かわったもん。高畑先生の知恵をお借りし、まさかのポンコツチームが県大会へ駒を進めることになったのです。
駅伝
ポンコツチームが快進撃を演じられたのは蘭磨の力だけではないのです。影の力は駅伝部キャプテン・北原の存在かな。あいつが右って言ったら右だから。それほど影響力がある彼の力には。

一番うれしかったのは1年生の藤井をみんなと一緒にボーリングに連れて行ってくれたこと。チームカラーは実力ないけどキャラはかなり濃厚(笑)そんなチームだけに藤井が心配だった。北原にボーリング誘ってもらえて絶対に嬉しかったに違いない。だって雲の上の先輩って感じてたと思うしね。写真一番右。拳を上げてくれてるからチームに溶け込んでいた証拠だ。

チームをまとめ、レースでは、最後の登り坂、俺の目の前で自分に気合を入れる為なのか頬をブッテ駆け上がった。男気あふれるよ北原。レース後の集合写真、出会った時と同じで赤のTシャツが似合ってた。これが2011年、初めて戦った地方予選の駅伝競走の思い出。