2000年に定植した第1農園のブルーベリー。何故かたわわに実らない。悔しかった。だからとことん突き詰めて勉強して、やれること全部やった。実験ポットの鉢植えを30品種ほど育てて分かってきたことがあった。品種によって樹勢が別もの。花の色や形も観察すればするほど。そして、実験だったが明らかにクオリティの違うブルーベリーを実らせられたのです。
だから思った。造成する第2農園は品種を変えよう。そして、栽培者と向き合って正確な情報と品種を提供してくれる苗木屋さんから新品種を導入しようと考えた。
ブルーベリーを栽培して7年が過ぎた夏。遂に実らせました。ビー玉くらすのブルーベリー。たわわに。畑一面に。ヤッター

この年は本当に嬉しかった。心のもやもや感が一気に吹き飛んだこの夏の出来事。やってきた勉強は間違いじゃなかったと実感。極太の枝からブルーベリーが実り。光合成を促進させる葉は健康そのもの。
新品種のブルーベリーは、生食に開発されたものばかり。果肉は柔らかくとってもジューシー。そして、果実を食べた時に甘味と酸味が口の中で広がり、香りが漂う品種もある。味わいの余韻を感じ取ることができるのがこの新品種。

畑一面にブルーべリーをたわわに実らせられたのが、ブルーベリー栽培8年目に突入した頃。栽培技術に確信が持てた時期。なんだろ、剪定にしても勝手に手が動く感覚にまでなっていた。
樹を見て枝を見る。樹形を整え、細部を切る。生育ステージごとの剪定の技も考案。樹形はこうあるべきだと頭で描けたから剪定の技が出来上がったのだと思う。100本だろうが500本だろうがすべて同じ樹形に整え切る。ハサミの入れ方に法則があるからできる技。面一がキーワード。

2008年秋の第2農園。樹勢も強く、代謝がいいのか紅葉している葉の艶感が抜群。この秋の光景を見て、ブルーベリーの特徴、ひげ根で浅根。このことに着眼した土つくりが上手く行っていると肌で感じた。

あきらめちゃ駄目だ。難題を克服し得た栽培技術は大きかった。そのお陰か一回り自分が大きく成長できた感じを持った。ブルーベリー栽培のことなら何時間でも話していられる自分がそこにいた。2008年の秋。
