吾一ブログ

Goichi Blog

ブルーベリー園
2025.02.09
園主紹介

ブルーベリー園を造成 第2農園・第3農園 2006年~

2005年の冬にブルーベリーの栽培本数を増やすべく畑の造成を始めた。お客さんの満足度を高める為には増産しかないからだ。必死だった。庭先の畑で実験圃場を作り資材と肥料、そして、品種の検証も行った。

第1農園では土作り資材、有機物マルチ、剪定とブルーベリーの特性を生かす為の栽培技術や資材の検証を行い夏を迎えることになる。たわわにブルーベリーを実らせる。頭の中はこのことしかなかった。
ブルーベリー栽培
試験栽培を行っていた30品種のポット。品種によって花芽も蕾もこんなに違うのかと感じ取れた。第2農園、第3農園のブルーベリーは試験栽培の品種で結果がいいものと苗木屋さんの意見を取り入れながら、経営の主体である水稲と作業分散が継続的に行え、尚且つブルーベリー狩りに見合う品種構成を選択。

また、試験栽培のポットで育った勢いある姿を見て、ブルーベリーがたわわに実るか実らないかは品種の力もあるのかなと感じ始めた時でもありました。
ブルーベリー
試験栽培のポット鉢のブルーベリー。実りました。枝にびっくりするくらいにギッシリと。たわわに実った瞬間。

カメラのファインダー越しに見える勢いの凄まじさは、第1農園で栽培してきたブルーベリーとは別物でした。感動そのもの。目から入るブルーベリーの刺激がたまらなかった。この品種を育てなきゃ。栽培者魂に火が付いたのです。
ブルーベリー土壌改良
第2農園の造成は2005年の冬から。資材の選択とブレンド配合も変更した。土壌改良のベースとなるピートモスも産地を変更。第1農園と試験ポット栽培で実験したことを元にブルーベリーの特性を生かす為の栽培を実践しようと心に決めて燃えていた。

第1農園の畑のブルーベリーがたたわに実らないことが本当に悔しかった。ただその一点。けれども、そのお陰で試験をし、そこからの検証と考察ができたことにより、ブルーベリー栽培に対して一段深く栽培ができるようになったのは僕にとっての大収穫となるのです。ブルーベリー栽培の技術者としてスタートラインに立てた感じがした。
ブルーベリー資材のブレンド作業
資材をブレンド配合している所。この仕事は本当に労力的に大変だった。自分の考えたこととは言うものの配合だけは人に任せられない。その思いが強かったからすべて自分でブレンドをした。配合完了後は、造成した畑へ。
ブルーベリー土壌改良
ブルーベリー畑、第2農園、第3農園に入れた土壌改良材の一つ。当初、ブルーベリーは酸性土壌を好むと専門書には書かれていました。結局、この言葉に惑わされたのです。何をもってして酸性土壌なのかが重要なことで、栽培マニュアルには抜けに抜けています。大切なことが。

本来、農業系の学校で勉強しているなら授業で学習していることなのでしょうが、僕は畑違いの普通科・文系(体育学部)でしたから土壌学は目に留まったこともなく、ブルーベリーを栽培し始めて土の勉強をした訳です。けれども、このことは農業をやって行く上で後々プラスに働くのです。机上論を持ってして技術を上げる大切さを学んで行った当時でした。
ブルーベリー土壌改良材
こちらは有機物。地表を覆うマルチング資材として使用。ひげ根と浅根。このブルーベリーの特徴を最大限に生かす為の資材と感じ、畑一面に敷き詰めることを決意。実験を得て、これだと思ったことは徹底的にやる。そこを貫きました。以後、毎年のように収穫後はマルチ資材を投入することにしたのです。
造成したブルーベリー園
ユンボとキャリーを使って造成した第2農園、第3農園にマルチング資材を運びました。ベースとなるマット形成です。量が必要です。10トン3車分は畑に入れてマルチングを施しました。マルチング資材を入れ始めると造成も完成に近づき、頭に描いたものが形になって行く姿を見て感動しかなかったですね。
ブルーベリー園 造園
造成した第2農園、第3農園に有機マルチを敷き詰め完成。写真は第3農園。実践から学んだブルーベリー栽培。それを形にした畑。これ以上はないと思った。やり尽くした。それ以外なかった。畑が出きた時、達成感が沸きみ出た。
ブルーベリー定植
畑の造成後、田植えの合間を見て2006年5月に第2農園に苗木を植えた。試験栽培で得た肥料の分量を実践で試す時。試験栽培のポット鉢では成果はでましたが、実際の畑でどれほどの効果がでるのかが未知数。どうなるのか緊張しながら決めた分量を撒いた時。
ブルーベリー園 第2農園
2007年10月、紅葉が少し始まった第2農園の様子。生育のスピードが違うこと。そして、どの苗木も均一に成長段階を踏んでいることが第1農園での栽培と比較して感じました。ブルーベリーの4つの大きな特性を生かせた圃場になっていると実感。おそらく、たわわにブルーベリーは実ってくれるなって、この樹の姿を見て思いました。来年の夏、ブルーべリーを収穫しようと決めた2007年の秋。
ブルーベリー園 第3農園
2007年・定植。第3農園のブルーベリー。写真は1年後の2008年初夏。この勢いあるシュート(枝)と艶やかな葉と色。ブルーベリー栽培の技術が一つ上に上がったと実感したし、栽培の基準値も自分の中で出来上がりました。これが吾一農園のブルーベリー栽培って感じのもの。

そして、隣の第2農園の新品種のブルーベリーを見て自信が持てたのです。イメージどうりに「たわわに実った」。それもビー玉クラス。何故、第1農園のブルーベリーがたわわに実らないかも、この時に確信した。出た答えは、第1農園に植えたブルーベリーの苗木は品種がでたらめだったと言うこと。粗悪品にいくら愛情を費やしても粗悪品は粗悪品なのです。