吾一ブログ

Goichi Blog

ブルーベリー園 吾一農園
2025.02.08
園主紹介

ブルーベリー栽培 2002年~2005年の頃

2002年の秋。ブルーベリー園に植え付けた苗木は随分と大きく成長したので、来年の夏・2003年にブルーベリー狩りのプレ・オープンをやってみようかなと畑のブルーベリーの樹を見て考えた。

そして、ブルーベリー狩りの集客を目的とした吾一農園のホームぺージを作ろうと決めたのもちょうどこの頃。プレ・オープンに向かい準備は順調にことが運んでいたのですが、生育過程に問題が発生。以後数年間、悩み続けるとなるのです。
ブルーベリーの花
ブルーベリーの花は4月下旬から5月上旬にかけて開花。初めて満開シーズンを体感。ちょうど田植シーズンと重なり、トラクターでロータリー耕や代かきに向かう途中。畑にトラクターを止めて開花の様子を眺めていたのを思い出します。綺麗で可愛い花。枝一杯に蕾が付き開花してくれていました。
ブルーベリー花
開花後、結実し実が膨らんでくるのが5月中旬あたり、けれど良く見ると膨らんでくる実がほとんどない。膨らんで来たかと思うと枝から小さな果実の原型が落ちている。頭の中が真っ白に。なんで果実が実らないのだろう。。。何故ブルーベリーが実ってくれないのかが分からない。本来なら樹の枝にたわわにブルーベリーが実るはずなのに。

けれどもプレ・オープンを控え結実したブルーベリーで勝負するしかない。開き直るしかなかったです。7月中旬を迎えプレ・オープン。広告宣伝のおかげで毎日、お客様が誰かは来てくれた。宣伝を頑張りすぎたのでブルーベリーが不足する状況。確かな感触は得たプレ・オープンでしたが、ブルーベリーが実らない現状とどう向き合うか、不安が募る2003年の夏の終わりでした。
ブルーベリーの土
栽培上、何が悪いのかが分からない。だから、思いつくこと全部やろうと稲刈シーズン終えた10月下旬から土作りを開始。現状の土に、土壌改良材を入れてミニ耕運機で耕し有機マルチを敷き詰める計画を立てた。資材も一部変更した。
ブルーベリーの土作り
ブルーベリーの花はあれだけ咲くのに何故たわわに実らない。明確な答えが出ないので頭の中は靄がかかっている感じ。2004年・ブルーベリー狩りオープンに向けて必死になって土を作った。そして、もう一段深くブルーベリー栽培について勉強を始めたのもこの頃。土や肥料の実験を開始したのもこの頃。自宅前に鉢植えブルーベリーを置いて30品種ほどチョイスした苗で疑問に感じることすべて試してみた。
ブルーベリー剪定
ブルーベリーの生育上の大きな特徴として、ブルーベリーはひげ根・浅根・高アンモニアを好む・ブッシュで生える。この4つが特徴なのです。だから、この生育特性を生かした栽培方法をやってあげることが一番と以前にもまして感じたのでした。

ひげ根、浅根、高アンモニアはクリヤー。最後の「ブッシュで生える」は、どのように考えたかと言えば、間引いて仕立て、樹形を作る。そして、細部を剪定で整える。これだと感じた。一日、ブルーベリー畑に身を置き、ブッシュで生えたブルーベリーの図を見ながら畑で育てたブルーベリーの樹を眺め、この答えを出した。

剪定道具にノコギリを追加。間引きを開始。先生なんていません。ノコギリで幹や枝を切るのですが正解かどうかも分からない。けれども、やるしかない。見本はブッシュで生えたブルーベリーの図。だだそれだけ。
ブルーベリーの樹形
四方八方に出ていた幹や枝を法則を決めて間引いた後、剪定で再度、枝を整え花芽の調整を行いながら春を迎えた。生育特性のブッシュからなる樹形を作った。4つのブルーベリーの大きな特徴を生かせる栽培方法は考え抜いてやり尽くした。これで駄目なら仕方ない。
ブルーベリー結実
この年の5月中旬のブルーベリーの様子。結実後の肥大周期に入ったブルーベリー。成果はありました。昨年とは実のなりが違う。結実した果実は多く実ってくれました。けれども、視察で訪れているブルーベリー畑の樹とは絶対量がまだまだなのです。もっと実るはず。たわわ感が枝に出てこないのです。何故、たわわにブルーベリーが実らせられないのかそこが分からない。

もやもや感はあったものの2004年の夏・ブルーベリー狩り開園!夢を形に変えた瞬間。モデルチェンジを3回繰り返したHPのお陰もあり、ご来園くださるお客様、他府県ナンバーの車の方がほとんど。HPでの情報発信の威力を肌で感じたオープン時と同時にお客さまの満足度を感じるとブルーべリーの絶対量が少なすぎると実感。

お見えになるお客様に、たわわに実ったブルーべリーを見て味わってもらいたい。だから思った。ブルーベリーの本数を増やそうと。庭先で実験を始めていた鉢植え30本のブルーベリーの生育が良く、栽培技術向上の成果を感じとれたのもちょうどこの頃だったからです。