2025年、8月16日。再生二期作・実験圃場の刈取開始。ユーチューブで情報を得て、挑戦をしてみたいと思い描いていたことの一つを実験。品種は早生の「あきたこまち」。多収品種ではありませんが、10月下旬にあたりに再生分を収穫できるなら作業ロスもほぼ生まれることなく稲刈シーズンを終えられると判断し選択。刈取は自社では汎用コンバインは持っておらずヤンマーさんの助けを借りて実施。

汎用コンバインでの小麦の収穫は見たことはありますが、稲の刈取となると初。選別などいったいどうなるのかなと心配はしましたが、グレンタンクから排出される籾を見るとなかなか綺麗な選別。もっと細かな藁のクズが混じっているのかと思っていましたが心配なしのレベルでした。時代の進歩と共に、汎用コンバインの選別精度も向上したのでしょうね。

汎用コンバインで刈取られた稲株の様子。田面より40cm高の所を狙って刈取をしてもらっています。この40cmって言う高さはユーチューブで公表されていた高さです。そこを信じて疑いもなく刈取をしてもらいました。その後、肥料の散布。水管理。そして、雑草のヒエが生えだした9月中旬に除草剤の散布を行い、収穫日を楽しみに待つことに。

2025年10月28日。再生した稲の刈取開始。これまたヤンマーさんに助けを頂き感謝の連続。背丈は膝上15cm。黄金色には輝いた。遠くから眺めると、いい感じ。しかし、稲穂にフォーカスし細部を詰めて見てみると不稔が多いと言うより多すぎるレベル。坪刈りも実施して刈取の前に調査をしたものの喜びの感覚はなし。これ笑い話のレベルって感じ。

再生稲の稲穂の様子。垂れることなく真上に立ったままの状態の穂が多いのが良く分かります。手の平で籾を握ってもプックリ感が感じられず登熟が進まず米が入っていない籾ガラばかりの印象。
刈取後、乾燥機へ。張り込み窓から時間の経過と共に籾がなくなり最低張込量を割る状況に。なんとか風を送り乾燥は仕上げて籾摺へ。これがまた大変。揺動板は籾殻で埋まり、2番のスロワーの蓋はぶっ飛び、あららあららの籾摺でした。ホッパーに溜まっていた籾も一気になくなり不稔籾・籾殻が多かったのだ考察することができました。結果は10aあたり1俵。悪くて3俵と思っていただけに残念な結果に。けれども、摺り上がった玄米は今年にしては悪くない。それが、唯一良かった点かな。

なんでこんなに不稔が多かったのでしょうね。理由が分からない。天候と言ってしまうとそれまでになってしまいますよね。品種が悪いのか。でも、早生の「あきたこまち」である程度の量がとれないのなら品種を変えてもなって思ってしまいます。絶体的な量がなさすぎる。汎用コンバインを自社で所有していないので、この量では投資に踏み切れずが答えになります。
再生二期作に挑戦した僕の友人にも聞いてみた。量的には似通った感じ。取引先を通じ二期作の情報も入れた。まあ、良く似たもの。だから、2025年に関してはこんなものなのでしょうね。結果はさておきこの実験を助けてくれた、北川くんにやぐちゃん。そして、栽培管理の指導をして頂いた上田くん。調査に来て頂いた普及員の鳥塚さんには、本当に感謝。ファースト・セカンド共に刈取をして頂いたヤンマーさんには感謝×感謝しかありません。
失敗と書いて成功。この経験は必ず次に繋がると僕は思っています。実際に体で感じないと心底わからないですからね。
